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ニュージーズ観劇録1-幕が上がる喜び-

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ニュージーズ東京公演が無事に幕を閉じましたね。

大阪公演もありますが、ひとまず、お疲れ様でした!!

 

新聞売りの若者たちが、理不尽な社会や大人に対して、苦悩しながらも、仲間と支え合いながらまっすぐ立ち向かう姿を描いた作品なこともあり、とても華やかでパワフルで、観ていてとにかくウキウキする作品でした。繊細に描かれる部分にもとても心動かされ、どの瞬間も思い出しては愛おしく感じている今日のこの頃です。個人的に、闇要素のある作品を観がちなので(笑)、久々にこんなまっすぐな"生"を目の前にして、とても明るい気持ちになりましたし、歌も踊りも見応え・聞き応えがあって圧倒されました。2021年10月、何よりも私の心を満たしてくれたのは間違いなくニュージーズです。

 

ミュージカルにしろ演劇にしろ映画にしろドラマにしろ、物語を解釈するのが大好きなオタクなので、虜になってしまったニュージーズの物語やキャラクターたちについては、後日また綴りたいので、ここでは、上演されたことや観劇体験それ自体を通して想ったことを残します。

 

 

私は単なる観客ですが、幕が上がったことも、誰一人欠けることなく駆け抜けられたことも、凄く喜ばしく思うと同時に良かったなとホッとするところもあります。

それは去年を経験したからこそ、この1年半をみてきたからこそ、強くそう思います。

 

昨年、公演が中止になり、それまでに積み上げてきたものが一瞬にして止まってしまい、精神的に落ちてしまっていたというのは、幾度か大我さんやキャストの皆さんが語ってくれたことで伝わってきていて。いち観客として観るはずだった私も、なんだか心にぽっかりと穴が空いたような気持ちでいて。来るのか分からない"いつか"をひたすらに待っていました。正直、その間に決まっていった他の作品を良かった!と思いながら、ニュージーズはどうなるだろうと心が落ち着かずにいました。

 

だから、1年半越しの上演が決まった時は本当に嬉しかったしホッとしたし、無事に幕が上がり、観劇も叶った今思うことは、2021年のニュージーズに出会えて良かったなということに尽きます。心が弾む音が聞こえるような気がするくらい、満たされてます。

 

今回こそはやり切りたいという想いと、去年を経験したからこそ稽古でも本番でも"今"にかける情熱は凄まじいものなんだろうと察するし、そういった気持ち的な部分がカンパニーの一体感やパフォーマンスに繋がっていることを感じました。熱量がね、本当に凄かった。

更に、パンフレットや雑誌類でキャストの方々が、去年と今年では役の捉え方や演じ方が変わったと語られていたのが印象的で。観客である私はその変化こそ分からないものの、観劇を経て、物語やキャラクターたちに愛着が湧くと同時に、色々な角度から解釈出来るのはきっと、キャストの方々がこの1年半の間に経験された様々が巡り巡って、ニュージーズや役に繋がっていって、深めていったからこそなんだろうなと思います。

だから、1年半の時間がただの空白ではなく、ニュージーズを更に素敵なミュージカルに輝かせた時間だったと捉えられ、2020年にニュージーズを観たかったなと寂しく想っていたことを遙かに超えて、2021年のニュージーズに出会えた喜びで満ち溢れています。観劇して心が満タンになった感覚を感じた時、「私、ずっと待ってたんだな、この時を。」と思いました。

大阪公演には行く予定がないので、大千秋楽を迎えるその時まで、自分はいつまでも余韻に浸りながら、毎日健やかに上演がされ、最後には無事、幕が下りることを願っています。

 

 

最後は大我さんに対する個人的な想い。

私、大我さんの出演する舞台、絶対逃さないぞ!!と意気込んでいるので、今回も無事にもぎとったチケットを手に、板の上に立つ京本大我を目の当たりにすることができました。座長公演を無事に見届けられて、堂々たる姿がファンとして誇らしかったのはあるけど、とにかく彼の全てのパフォーマンスにいち観客として魅せられてしまったよ。

 

舞台に立つ大我さんはいつも初めて見る姿をしているなと感じていて。今回も見たことのない姿、表情、聞いたことのない歌声と出会うことができて、新鮮に思いました。特に歌がそうで。高音が綺麗な大我さん、低音歌いにくそうだな〜と思うことがこれまであったけど、今回はそれが全くなくって!!感情を伝える表現力も、声の深みや声量も増していて、1曲目の1音目で驚いた。これまでいろいろな場所で、手段で聴いてきた歌声に新鮮に、「歌うまっ!?」となってしまった。凄い・・・本当に凄い・・・どこまで行くんだこの人・・と未来を思わずにはいられなかった。

 

グランドミュージカルはエリザベートとニュージーズと2作だけど、2作目にして座長に大抜擢されているのも凄いし(最も、その大役にまだデビュー前だった大我さんを選んだ小池先生は凄すぎる)、大我さんをミュージカル界に導いた小池先生に「ミュージカル界をリードするスターとして王手を掛けた」と語られるなんてもうね、ミュージカルを愛し愛されたとしか言いようがない。もちろん、相当な努力を積み重ね、日々戦っている人だからこそ、持っていたポテンシャルが発揮されまくっているんでしょう。

 

カーテンコールで最後に登場する座長・京本大我、めちゃくちゃカッコよかったな。

ジャックを象徴するナンバーである"サンタフェ"をバックに、カンパニーの皆さんが迎え入れてくれて、その真ん中を歩いてくる大我さん、本当に感動した。おめでとうもあるし、頑張ったねとも思うし、凄いね、さすがだねとも思う。この瞬間にはじめて、京本大我として観れるので、一気に"座長"という重いものを背負ってこのカンパニーを率いてる事実を実感するので、色んな感情が押し寄せてきて堪らなかった・・。想像以上にでかいことを成し遂げている大我さんがただただ輝いてみえて、この姿見られて良かったなと心底思った。

いつかこの姿を別の作品でもみたいなと思うし、座長じゃなくともミュージカルの舞台に立つ大我さんが観たいし、叶うことならニュージーズをまた観たい。

 

 

 

 

幕が上がることの喜びと、観劇しているその時間の煌めき、ミュージカルの素晴らしさを再度教えてくれたニュージーズ、ありがとう!!またいつか会えますように。

 

#Forever NEWSIES !!